designer’s voice -43-

designer’s voice -43-




"designer’s voice"ではデザイナーのYukiがアイテムのこだわりや

製作の背景をご紹介いたします。
 


この度、ご紹介する”43series”は
fmaleの大きなコンセプトの一つである”違和感”というキーワードをテーマに
製作いたしました。
今回はその製作背景について書いていきます。 
 43 series
 
全て違う形で構成された多角形のイヤーカフ。
どの方向から見ても多角形の重なりは違った表情を見せ、
裏と表入れ替えることでも雰囲気を変えることができます。
 
 
直線という違和感


これはあくまで私の考えなのでそんなふうに考えてるんだなぁ程度で
読み流していただけますと幸いです。


私は、自然界に直線はとても少なく、
目視可能なものとなるとほぼ存在しないのではないかと思っています。

しかし現代において建築物やプロダクトなど
直線のものは限りなくありふれています。
その多くが合理性故に直線を好んできた背景があると考えました。

その合理性という言葉に着目すると、
当たり前に人が身に着けるほとんどのものが曲線である必要があると思います。

しかし、そんな当たり前を無視し、
直線で合理的なアクセサリーができないかというところから
このシリーズは始まりました。



障子からの気づき





柔らかい日が差し込んでいる障子。
格子の影は柔らかく発光する和紙とは対極的に
しっかりとした影を落とします。
実家を離れ都内のワンルームに住み始め2年ほど立った頃、
実家に帰り、ふと見た障子にとても魅力を感じたのです。


そんな私の考えから生まれた43シリーズは
振り返って見た時にとても自分よがりなものを作ってしまったなと
我に帰ったのですが、
直線と曲線の関係と、
いっそのこと開き直って自分のためにというワードを込めて
"for me"シリーズという名前をつけました。